前回の続きです。
例えば「字を書いて下さい」という質問をします。あなたは「?」となりながらも何かを書いたとします。
「何を書きました?」「あ、という字を書きました」「私はカタカナのアを書きました」
「では、カタカナのアを書いて下さい」「どのくらいの大きさで書きました?」
「5cm角の大きさで書きました」「いえ、私は10cm角のアを書きました」
「では、10cm角のアを書いて下さい」「何色で書きました?」
「黒で書きました」「いえ、私は白で書きました」
「では、カタカナのアを10cm角で白で書いて下さい」って言ったら、間違える人はまずいないでしょう。
このように「字を書いて下さい」というのは「ちゃんと打つ」というのと同じで、実は凄くアバウトなことなのです。
「どんなボールをどんな風な感じで飛ばしたくて、どのように当てたいのか」
そこまで考えて初めて、じゃあ「こんな風な素振りをして……」となっていくのです。
以前にも話したように、これは出来る出来ないという結果は関係ありません。
「イメージ」しないことには、脳から何も指令が送られず、体はどのように動けばいいのかわからず動いてしまって、結果思いもしないボールが出るのです。
これは基本になる考え方です。
堀野晃二